無添加シャンプーのホント・ウソ

肌の弱い人や、きれいな髪を求める人は、購入するシャンプーが「無添加」であるかどうかが非常に気になります。最近では添加物による健康被害が、シャンプーだけでなく食品などでも有名になってきたので、多くのメーカーから「無添加」と銘打たれた商品が販売されるようになっています。ですが、この「無添加」という言葉も、すべての製品で同じ意味として使われているわけではないので、充分注意が必要です。
「無添加」というと全く添加物となる物質を混入していないように思いますが、よくよく成分内容を確認してみると、「保存料無添加」や「香料無添加」、「着色料無添加」といったように一定の成分のみが添加されていないという意味で用いていることもよくあります。また、いわゆる「旧指定成分」と言われる厚生省が指定したアレルギーや皮膚障害、発がん性物質としてあげられている強い毒性のある102種類の成分が添加されていないという意味の「無添加」もよくあります。
狭い意味での「無添加」とは、昔ながらの天然成分による「石けん系」のみのシャンプーということになります。ですが、このような完全無添加シャンプーというのは、大変価格が高く、少しの湿度であっという間に溶けてなくなってしまうという管理の難しさがあります。
防腐剤と聞くと悪いものと決めつけがちですが、これはシャンプー成分の腐敗を防ぐという重要な役割も持っています。腐敗したシャンプーを使うよりも、保存状態の保たれたシャンプーの方が体のためにはよいので、肌質や使用環境を考えシャンプーを選びましょう。